健康診断の結果、血液中の脂肪が多いと言われてしまった方も少なくないかもしれません。こういった、血液中の脂肪が増えてしまった状態を「脂質異常症」といいます。

今回は 脂質異常症 についてお話しいたします。

 

脂質異常症の診断基準

脂質異常症と診断される基準は以下のとおりです。

 

■診断基準(空腹時採血)

  1. LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dl以上
  2. トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dl以上
  3. HDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dl未満

 

これらのうち1つでも当てはまる場合は「脂質異常症」と診断されます。

悪玉コレステロール、中性脂肪が高いと異常だということは何となく想像がつくかと思いますが、善玉コレステロールが低すぎる場合も脂質異常症となりますので注意が必要です。

 

また、これらの脂質のうち、何が異常値となっているかによって、「高コレステロール血症」または「高脂血症」に分類することができます。

 

「脂質異常症」「高脂血症」「高コレステロール血症」の違い

脂質異常症の他に、「高脂血症」や「高コレステロール血症」などの言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

これらはいずれも、血液中の脂質成分が異常値を出している状態を指しています。

これらの違いを簡単にご説明いたします。

 

高コレステロール血症は 1の状態とすると、高脂血症は 1または 2 もしくは 1 と 2 の両方の状態をいいます。このように、脂質異常症とは高脂血症と高コレステロール血症を含んだ病名です。

 

脂質異常症の原因

脂質異常症の原因は、遺伝的要因や生活習慣が関係していると考えられています。

高カロリーで高脂肪な食品が溢れる現代では、日頃から気をつけていないと脂質異常症となる方は増えてしまうかもしれません。

では、血液中の脂肪が多いと体にどういった影響を及ぼすのかをご説明いたします。

 

血液の中に脂肪分が多いと、血管に脂肪分が蓄積されていきます。その脂肪分によって血管内が狭くなったり、血栓(血の塊)や潰瘍(組織の欠損)を作る原因になります。

そして、作り出された血栓や潰瘍が原因で、狭心症や脳梗塞、心筋梗塞などの病気を引き起こしてしまいます。

血管内の脂肪は無自覚に蓄積されていき、気づくことができずに大きな病気を引き起こしてしまう原因になります。

 

脂質異常症の予防

脂質異常症を予防するためには、生活習慣を見直すことが一番重要です。すでに、脂質異常症と診断され、薬を飲まれている方もいらっしゃるかもしれませんが、薬を飲んでいれば大丈夫というわけではありません。

栄養バランスの整った食事を意識し、適度な運動を取り入れましょう。

生活習慣を変えることは簡単ではありませんが、ライフスタイルに適した生活習慣の見直しが、脂質異常症だけでなくその他生活習慣病の予防に繋がります。
どのように生活習慣を見直したらよいか?なども、気軽にご相談下さい。

 

堀田医院 院長
近田 和余